藤といえば、藤棚など蔓を誘引して春に優雅に垂れ下がる花を楽しんだり、暑い日差しを遮る木陰のシェードとしてもお庭を涼しげに演出します。
藤はよく剪定を間違えて花が咲かなかったとか、枝がいろいろな方向に伸びすぎて、枝が見苦しく絡み合い、何処を切ってよいか分からないという悩みの声を聞くことがあります。
藤は軸になる幹や枝に沿って、枝の剪定や誘引を行い、翌年の花芽をうまく残せば、枝が絡むことなくきれいに咲きます。ポイントは藤を絡ませないよう薄い状態に保つお手入れをすることです。藤の新枝は巻きつく習性があり、木によっては花後の時期に切ったあと、秋までまた枝が強く伸びることがあります。そして枝同士が絡んでいる状態を何年も放置していると、あとで手がつけられない状態になってしまいますので、藤の手入れの回数は年2回が理想です。
ここでは藤のカーテンを作りました。竹のフレームと縄に蔓を横に誘引するシンプルな構造なので、枝同士が絡むことはありません。毎年春にはきれいな花が咲き、皆様に喜んで頂いております。
藤はお手入れのポイントを抑えておけば、四方に誘引して藤のお部屋を作ったり、垣根に添わせて、カーテンを作ったりと、花を楽しめるおすすめな植木です。この藤も成長に合わせて、少しずつ大きく綺麗なカーテンになるのが、とても楽しみです。